家庭内暴力被害者のビザ                                     

Q.       私はアメリカ国籍の彼と結婚しアメリカに来ましたが、夫は暴力的になり最近殴られました。彼が恐ろしくなり警察を呼びました。警察は彼を逮捕しました。そして州の民間団体の助けで私に近寄れないという暫定的な裁判命令を入手しました。彼と離婚を考えていますが、グリーンカードはどうなるのでしょうか。私はアメリカに居たいと思います。

 

A.       永住権は申請中でしょうか。結婚に基づき永住権を申請する場合は、原則として米国市民あるいは米国永住権を有する配偶者がスポンサーとなって、外国人配偶者やその子供の永住を申請します。 様式I-130という親族移民申請用紙にスポンサーとなる配偶者が記載し申請します。 本人は直接申請できません。したがって申請する配偶者に永住権申請を行うか又いつ行うか決定する権利があります。 そこで、申請する立場にある配偶者がこの権利につけこみ、家族に対して暴力を振ったりするので問題になりました。 外国配偶者などの受益者は永住権のスポンサーが無くなるのを恐れて泣き寝入りで、警察等の当局に暴力を報告せずただ耐えることが多くありました。

          これを是正するため「女性に対する暴力法」(Violence Against Women Act) 略して(VAWA))という法律が1994年に出来て、暴力的配偶者から独立できるように暴力的スポンサーの申請なくして被害者は自ら移民申請ができるようになりました。 基本的要件は申請者が暴力を振るう米国市民あるいは米国永住権者と婚姻していたこと、離婚してから二年以内に申請すること、アメリカ国内で暴力行為が起きたこと、婚姻中に非常に残虐的な対偶を蒙ったこと、申請者が善良でモラルな性格であること、永住権目的でなく善意で結婚したことです。

          この申請は様式I-360という特別移民申請用紙を使用します。申請をすると、最初に一応の証拠が揃っているかどうか仮決定(Primia Facie Determination)が行なわれます。この仮決定でパスすれば福祉が受けられるようになります。I-360が申請が許可されば、労働許可証を申請できます。そして、アメリカ市民の配偶者の場合はビザ番号が直ぐにもらえるので在留資格調整(adjustment of status)の申請ができます。 全国家庭暴力ホットライン 1-800-799-72331-800-787-3224でこれらに関する情報が取得できます。